みんなに優しい歩車道境界ブロック(その5)第1号完成!
「視覚障害者と車椅子利用者の双方に配慮した歩車道境界ブロック」の開発に福岡市と共同で取り組んでいます。これまでの屋内試験、二度の屋外実験を受けて、形状を最終形にブラッシュアップしました。ブロックの中心線に勾配の折れ線と突起線を重ねて、勾配延長を短くし、腕の力が弱い車椅子利用者の方でも上りやすく、かつ、視覚障害者の方々が足で突起線を踏んだときに、つま先がグッと下がって境界線を識別しやすい形状に改善しました。
福岡市内の実際の交差点に第1号が社会実装され、今日は車椅子利用者、視覚障害者の方々にお越しいただき、現地を確認していただきました。やわらかい陽ざしが降りそそぐ、あたたかな日。皆さんから「上りやすい」、「分かりやすい」と好評をいただきました。良かった。ひとまずこれで完成です。これからはインフラとして供用し、日常利用を通して改善点を探っていきます。
今回のプロジェクトでは、車椅子利用者と視覚障害者の方々がひとつの同じ場に参加し、ブロックの開発を進めました。それぞれのニーズを「生の声」として聞くことができ、お互いの理解を深めていただけたと感じます。今日、最後におひとりから、「これまでは宿敵だと思っていたが、今回の取組みを通して、そうではないことが分かった」とのお言葉が。このプロジェクトは、とても気づきの多いものでした。
本プロジェクトを通して試行錯誤し、作成した新しい形状
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